八窓席 (撮影不許可のため写真はありません)
金地院にある小堀遠州作、三畳台目の茶室。
拝観の400円とは別に700円が必要(H15.9現在)だが「八窓席」と長谷川等伯の
「猿候捉月図」を見ることが出来る。
三代将軍家光を招くため、移築し書院と付けたとのこと。このため、貴人は書院側から入る
造りになっている。
にじり口は書院の縁側に向けて付いている。にじり口を開けると、畳縁が中央にくる。
床前の平天井は「まこも」で拭いてある。なぜか床差になっている。
台目床の奥行きを狭め(5、6寸)隣室の床(ニッチ風)に使用している。
台目の幅で奥行きが半間あると深いため、床の前に板を付けることがあるが、ここではしてない
ため、床が迫ってくる感じがする。三畳台目の場合は前に板を入れたほうがゆとりが出る。
点前座(台目畳)の左側は塗りまわしになっている。
茶道口の襖は厚手の紙が張ってある。
窓は八窓もなく、六窓とのこと。
移築前は八窓あったのか気になるところ。
たくさんという意味(ヤマタノオロチ:いや数多のオロチと同じか?)での八窓との話もあった。
現在は茶室を使うことは無いとの事。